目次
1 信託目的とは
2 信託目的の機能
3 信託目的の解釈
4 まとめ
1 信託目的とは
信託目的とは信託設定により達成しようとする具体的な目的や目標をいい、受託者が行動をするにあたって重要な指針をいいます。法律によれば「信託の目的を達成したとき、又は信託の目的を達成することができなくなったとき」は信託の終了事由です。また信託目的は、信託に必要な要件です。信託目的のない信託や信託目的が強行法規や公序良俗に反する信託は無効であり、信託の終了を判断するために契約書等に記載することが必要です。
2 信託目的の機能
法律には「受託者は、信託財産に属する財産の管理又は処分及びその他の信託の目的の達成のために必要な行為をする権限を有する。」とあります。受託者が信託財産について管理等を行う場合は権限が付与されている必要があります。この権限の範囲を画するのが信託目的です。
3 信託目的の解釈
法律には「受託者は、信託の本旨に従い、信託事務を処理しなければならない。」とあります。つまり信託目的は、信託設定時の信託目的の文言だけでなく信託設定時の当事者の意思を踏まえて解釈されます。
4 まとめ
今回は、信託目的の機能や解釈についてみてきました。信託は、その複雑性から、様々な関係者が出現し、この関係者をうまく組み合わせることにより、ご自身に合った最適な信託を作ることができます。なお、こうした関係者をうまく組み合わせる信託の作成に当たっては、各種専門家にお願いすることが安全であると思われます。
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