質問
受託者が信託財産を失った場合にはどうなりますか?
回答
受託者が任務を怠ったことによって信託財産に損失が生じた場合には受益者の請求によって受託者は損失を補填する責任を負うことになります(信託法40条1項目)。このような事態を未然に防ぐために受益者には受託者を監視監督する権限を持っています。
信託法では、受益者が高齢などを理由に受託者の監視監督ができない場合には、受益者のために受託者を監視監督する者として「信託監督人」という規定があり、任意として選任することができます。信託監督人の選任方法としては、信託契約内で事前に指定をする方法と利害関係人の申し立てによって裁判所に選任してもらう方法があります。
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